セレブリティ 1月号【スホ】

「誰もいない徳寿宮で画報撮影をするんですって？」










「じゃあ、今日のコンセプトは  王子ですか？」

【スホ】


レストランで 塩分控えめの食べ物を別で注文したり、質問にごく『正しく』答えるスホを見て、もしかすると 彼は少し退屈な人かも知れないと考えた。しかし、インタビューの間中、言葉少ななメンバーの返答を補い、おいしい料理の皿はスタッフの近くへ置く。彼の深い魅力こそが、誰よりも注目を集めていた。



―デビュー前から、毎月1時間、メンバー全員で集まって会議をしていたと聞きました。最近でもされているのですか。

はい。しています。会議といっても、かたくるしいものではなくて。活動をしながら、僕達自身のことをたくさん話す場をもつことが重要だという考えからはじまったものなんですよ。


―最近でてきた案件は何ですか?

はは。ざっとまとめてお話すると、『単独でのコンサートではない、通常の音楽番組のステージではアドリブを控えよう』というのが大きなテーマでした。番組の放送では、メンバーひとりひとりの個性よりも ぴったりとキレの合った群舞が表れなくてはいけないからです。


―それでは、リーダースホは会議でメンバー間の意見の衝突が起った時には、手を出さずに放っておいて解決させる方ですか、それとも前に出ていき、みずから解決する方ですか。

まずは話を聞いてから判断します。僕が出ておさめたほうがいいのか、あるいは僕が出ると事がもっと大きくなるかもしれない。そのことを考えます。


―他のメンバーたちには言えない、リーダーとしての悩みはありますか。

個人的な時間を過ごしていて、メンバーたちから電話がかかってきたりすると ありがたくない時もあります。ですが 誰も探してくれないリーダーより、つらい時に少しだけでも力になれる人の方がずっと良いですね。


―とてもまっすぐな答えですね。アナウンサーとスホの合成語である『スナウンサー』というニックネームがついているみたいですよ。

はは。それ、すごくなつかしいニックネームです。


―歌う時もスホの声はとても定石通りでした。技巧を使わずに出す声の、音色と発声、発音がよくて明瞭に聞こえてきますね。

だから、ゆくゆくは歌詞を伝えることが大切なバラードを歌ってみたいです。スーパージュニアのキュヒョン兄さんの歌『光化門で』のような曲です。


―ソウルで生まれ育ったんですよね。ソウルの魅力は何だと思われますか?

ソウルは便利で暮らしやすい街です。ソウルのどんな場所に行っても便利な施設がたくさん揃っています。


―たまにはソウルがいやになる時もありますか。

いやな時はありません。ただ、世の中の流れの速さに慣れてしまったので、出会いや かかわり合いの面で少し寂しく感じる時があります。それでも僕はソウルが好きです。このままずっと、ソウルで生きていきたいです。おいしいものもたくさんあるし。


―ソウルでは何が一番おいしいんですか。

お肉です。もうファンのみんなは全員知っているところだから話してもいいですよね。清潭洞に韓牛を出してくれる食堂があって、そこがすごく好きです。


―2012年にデビューし、もう3年がたちますね。活動していて、最も充実したと感じた瞬間はいつでしたか?

今年の5月23日、EXOが単独コンサートを行った日です。22日が僕の誕生日だったので、コンサートで誕生日パーティもしました。


―誕生日プレゼントももらえましたか？

ファンページに寄せられた、ファンのみなさんのお祝いメッセージを集めて冊子にしたものです。その中には長い文章の手紙や僕に聞かせたい格言、短いコメントなどがいろいろと入っていて、タイトルは『スホや。お誕生日おめでとう』でした。


―EXOとして生きる、今を楽しむ姿が格好良いですね。

はい。いつも与えられたものを楽しんで、それから、与えられたことに感謝する。その気持ちを忘れないようにしていきます。