セレブリティ １月号【ベッキョン】

ひざ掛けをまるめてドーナツ状にしておしりにひくと、座っていてとても楽だと気づきましたこんにちは。セレブリティ、記事のスキャンが手に入った順に読んでいっているので実際の雑誌とは順不同だと思います。ここに寄られた方が楽しく見てってくださったら、まあいいかなと思って訳し始めた最初の記事がベッキョンだったんですが、すごくジンときてしまって(ｱｲﾀﾀﾀ) つい言葉を選ぶのに熱が入った。

2014年、いろんなことがあったね。来年もベッキョンの歌楽しみにしています。もちろん、今夜のミューバンも＾＾ﾉｼ

少年、古い時間をはしゃぎ回る

徳寿宮に入ったスホ、ベッキョン、シウミンが不思議そうに、目を丸く見ひらいた。世界各国で活動し、名だたる名所には全て訪れたことがあるだろう彼らがだ。
「幼い頃、遠足の時にきて、それっきり」だという。その昔少年だった、彼らが今、大人の男になって勇壮な門の下、端正な玄関口に立っていた。










【ベッキョン】

ベッキョンは最後に劇場で見た映画のこと、新年にかける大きな望み、そうしてまた 雪や雨が降ると気分がよくないということまで、多くの話をした。12月1日、その日に限って急に大荒れとなり、雪が降った。その雪をしきりに口で受け、食べようとしながらも 急ぎ話を先に続けていくベッキョンがその日、徳寿宮にいた。





―雪ですね。

今年の初雪ですか？


―そうですね。雪がお好きなんですか?

いえ、雪や雨が降ると、気づかないうちに気分が下がります。だからなるべくそんな日は家にいるようにしています。空は曇るし、地面もぬかるむでしょう。ふうっ。


―それじゃあ 晴れた日によく歩き回る方なのですか?

ハハ、いえ。実は映画を見に行くことも、しばらくなかったかもしれません。最後の映画が『アイアンマン』だったと思います。人で込み合うところに行くのがあまり好きではないんです。


―しかし、ソウルはとても複雑に入り組んだ都市でしょう。

そうです。ソウルの風景を見た、最初の印象もそうでした。修学旅行や遠足をのぞけば、ちゃんとソウルに来たのはSMの研究生になってからです。その時(ソウルはこんなふうにできてたんだ)って感じました。


―最初に出かけた場所はどこだったんですか。

その頃 初めて行ってみた所は‥、おそらく 鴨鴎亭でした。「本当に複雑だ」と思いました。建物がぎっしり並んでいて故郷の富川(プチョン)と比べるとくるしくて、ここで長く暮らしていけるか不安を感じていました。


―今は狎鴎亭への視線は変わったんですか。

いえ、全く同じです。相変わらず複雑で、同時に‥その、


―同時に、

同時に、洗練されて華やかですが、寂しくなったり。とても多くの要素と感情が交差する所です。


―何かを考えたり、感傷にひたる時はそんな表情をするんですね。

え？


―いま「うん‥」ってなっていた時。瞬間、別世界に行っているような表情をしていました。そう、いわばKBS「不朽の名曲」で『本当にわからなかったんだ』を歌う前に感情をつかもうとしていた時の顔のようでした。

そうですか。ハハ。僕は自分に合うように歌のほうを引き寄せようとするので、舞台でもそのまま僕の表情が出てくるんだと思います。


―歌を自分に合わせるというのは、どういうことですか。

人によって歌うスタイルがそれぞれ違います。原作者のブレスや詩をすべてチェックして、同じように歌いながら、よりそうみたいに自分のものにする人もいれば、その歌が呼びおこす、その人の感情を推しはかる人もいます。僕は後者です。感情を汲みとって、僕がそこから感じた また別の感情・解釈を理解して歌わなければいけないと思うんです。


―どんな歌手になりたいんですか。

メッセージを伝えられる歌手です。発声も重要だし、きれいな音を出すことも重要ですが、歌う時には届けたい言葉がなければならないと思います。音程が揺らいでも、意味を込めて歌いたい。『ここでこんなふうに畳みかけよう、ここではこんなテクニックをつかおう』と考えるより、人ひとりの心を動かせるように歌いたいです。


―ベッキョンにとって2014年はどんな1年でしたか?

今年1年間は、僕たち皆にとって特に、簡単にはいかない年でした。すこし考えてみても 大変で、悲しかったことが浮かんでくるほど。皆にとって多くのことがあった1年でした。


―私たちには つらさばかりだった、ということでしょうか。

いえ、どんな日も意味がない日なんてないですね。EXOという名ではじめての単独コンサートをし、EXOという隔ての中で EXOメンバーたち、そしてファン通じ合うことができました。僕が愛し、僕らを愛してくれる人たちと何かを一緒にすることが、どれほどありがたいものなのか分かりました。


―2015年に望むことはありますか。

とても単純ですが、とても困難だったこと。世の中の人たちが、無条件に幸せだったらいいですね。


―それですべてですか。

はい、それがすべてです。心から。