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言葉にならない、
花伝書に時分の花、という言葉がある。人にはそれぞれ まるでその身に花をたくわえているかのごとく輝く時期がある。何をしても人目をひく。そういう時期の少年には表面的に細密な演技をさせるより、大切なのは周りが美点をいかに引きだすか。それにも増して重要なのは、当人が人気に応えて華やかな芸能を披露しつつも、稽古は稽古と、ひたすらに吸収しつづけること。
並びない美しさをもつディオが、インタビューのなかで話していたことがまるでこのことのようで。読みごたえあった‥、画用紙のような、まっさらな魅力の俳優 ド ギョンスについて、雑誌ELLEより。
以下は和訳。
花伝書に時分の花、という言葉がある。人にはそれぞれ まるでその身に花をたくわえているかのごとく輝く時期がある。何をしても人目をひく。そういう時期の少年には表面的に細密な演技をさせるより、大切なのは周りが美点をいかに引きだすか。それにも増して重要なのは、当人が人気に応えて華やかな芸能を披露しつつも、稽古は稽古と、ひたすらに吸収しつづけること。
並びない美しさをもつディオが、インタビューのなかで話していたことがまるでこのことのようで。読みごたえあった‥、画用紙のような、まっさらな魅力の俳優 ド ギョンスについて、雑誌ELLEより。
以下は和訳。
ド ギョンスは、「言葉にならない」と、何度も言った。有名な脚本家や監督、ベテランの先輩俳優方と仕事をしたことも、「忠武路の新星」と呼ばれることも、「言葉にならない」状況、だと言う。幸運さえも実力と思いこむ、幼稚な若さ、得意気な様子は、まるで見られなかった。
「天にも届くほどの人気」を享受するEXOのメンバーであり、かつ、歌手としての「ディオ」という芸名に代わって、本名のド ギョンスとして彼は演技の仕事を始めた。ドラマ「大丈夫、愛だ」で、主人公 ジェヨル(チョ インソン)の分裂された自我・ガンウとして、視聴者の前にあらわれた。アイドルが芝居をすることは、もはや珍しいことではない時代だが、アイドルに関心がない人たちの目を惹きつけるほどに 彼の演技力は、群を抜いていた。
あるバラエティ番組の中で、MCたちが彼の演技力をほめ「SMは演技の先生を代えたのか?」と冗談を言うこともあったが、事務所で演技のレッスンを受けたことは一度もないメンバーである。
映画「カート」(11月13日公開)でも、10代のコンビニアルバイト店員、テヨン役を演じ切り、非正規雇用労働の問題をテーマとして扱った映画への共感を広めることに、少なからず貢献した。人気アイドルの過密スケジュールの合間を縫って取材に応じた彼は、端正な顔立ちとくもりのないまなざしを備え、落ち着いた中低音の声で話す。コンビニ店長に殴られる場面の荒っぽさは ファンの少女たちの悲鳴があがるのでは、と心配になるほどだが「呼吸を合わせて撮影するのは、すごくおもしろかった」と、笑顔を見せる。
冒険物語に登場する主人公の少年のように新しい経験、新たに学ぶこと、それらに胸をときめかす。彼のその姿を見て、名を馳せた監督と脚本家たちがド ギョンスという「画用紙」を選んだ理由がわかった気がした。
■今夜「カート」のVIP試写会があるそうですが。完成された映画は見ましたか?
「10月に、釜山国際映画祭の野外劇場で。初めてのことだ と意識することはなかったですが、あのような映画祭に招待されて、たくさんの観客とともに映画を見られたのは、すごく光栄なことでした。どれほど願っても、誰もが経験できることではありません」
■ 映画のどんなところに、目がいきましたか。
「正直、先輩方のところしか目に入りませんでした。撮影では母親役のヨム ジョンア先輩との共演だけだったので、ほかの俳優方の演技を見られなかったんです。みなさん本当に熱演で、すばらしい演技を披露されていました。それに比べて、僕の演技はすべてが不足していて、残念です」
■「カート」は初めて演技のオーディションがあったそうですね。
「人には言わず黙っていたんですが、子どものころから、演技に対する夢は持っていました。だから、とつぜんチャンスが訪れたときは驚いたし、うれしかったです。監督にお会いして、リーディングをしたんですが、すごく緊張していたのでどんなふうに読んだのか、思い出せません。手がビリビリと、痺れるほどでした」
■プ ジヨン監督から、演技の特訓を受けたそうですが。
「特別に演技のレッスンを受けたわけではなく、監督と入念に話し合いをしました。すべてが初めてのことでしたが、特に動作をしながらの台詞まわしがとても難しかったです。鍋のふたを開けて、冷蔵庫を開けて、見る。そういった動線を、現場で監督が細かく教えてくださるんです。撮影初日は、スギョンという学校の同級生のほうを見るシーンでした。台詞はひとつもないのに、16回も撮影しました。視線ひとつに対しても、監督の要求は明確でした」
■ 厳しい現実の中で思春期を生きる少年、テヨンの生活は、自分自身とは少し異質であると感じたのでは?
「今はEXOというグループに所属していますが、僕も平凡な学生時代を経験したので、テヨンと大きく異なるとは思いませんでした。小遣い稼ぎにアルバイトもしましたし、テヨンのように妹はいませんが、兄とともに育ちました。ただ、映画のように反抗的な学生ではなかったです。いちばん難しかったのが、母親に腹を立て飛び出していくシーンでした。今まで生きて来て、そんなふうに大声を出して怒ったことがないので」
■ よい息子さんだったんですね。
「ふざけるのは好きでも、揉め事を起こしたりはしませんでした。両親に心配をかける息子ではなかったです」
■ 映画の撮影後、ドラマ「大丈夫、愛だ」に出演しましたね。
「2度目のオーディションだったので、最初よりは緊張感がやわらいでいました。ガンウという人物は、とても臆病で気弱なキャラクターだったんですが、脚本家の先生が、僕とあった席で、小生意気な性格の子に修正したんです。そのほうが似合いそう、と言われて。ガンウがジェヨルのつくりだした、架空の人物だということは、キャスティングが確定してから知りました。知っていたのに、ガンウの正体が明らかになる第4話のエンディング‥、台本を読んで、鳥肌が立ちました」
■想像上の人物だなんて、演じるのは容易なことではなかったでしょう。
「脚本家のノ ヒギョン先生が、いろいろと助けてくださいました。夜、先生の職場近くの公園を散歩しながら お話をしたこともありました。人生についてのアドバイスも聴けましたし、なによりも ガンウに対しての理解が深まりました」
■ 役にいちばん入りこんだのは、いつでしたか。
「最終回、ジェヨルがガンウを送り出すときに、足を洗ってくれる場面。もともと、あまり泣かないほうなんですが、あのシーンを撮ったときは、自然と涙が出てきたんです。不思議な感覚でした。自分が本当に、ガンウになった気がしました。その前までのシーンは、わけがわからないまま演技をしていた気がします。今思えば、テヨン役と同じくらいガンウにも悔いが残っています」
■ 俳優、チョ インソンと共演した感想は?
「未熟な僕の演技を受けとめてくださって、ただ ひたすら感謝しています。そばにいて、たくさんのことを学びました。演技だけではなく、チョ インソン先輩の人柄(インソン)、人への接し方や、マナーなどを」
■ 教わったことを、しっかり吸収するのですね。年齢のわりに落ちついた性格であるとうかがえますが。
「末っ子らしくないとよく言われました。なにより、社会に出て仕事をして、そのぶん成長したんだと思います。メンバーたちと共同生活をして、困難なことも経験してきて、多くのことを学び、感じ取っています。そして幸運なことに、社会に出てから知りあう人たちが、みんな良い人だったんです。監督や作家の先生がたもそうですし、うちのマネジャーヒョンたちも、ほんとうに良い人たちです」
■理性より本能に従う瞬間などはありませんか? 内なる自分が爆発することは?
「EXOのコンサートに来てみてください(笑)。ステージの上で感じられる、ファンの反応、エネルギーが心の中で何かを爆発させるんです。ステージに上がればストレスがみんな解消されます」
■お休みの日は、主に何をしているんですか。
「演技をはじめる前から、映画を見るのが趣味でした。でも 以前はアクション映画やヒーロー物が好きだったんですが、最近はいろいろなジャンルの映画を見るようにしています。カメラアングルや、俳優の表情、演技、声など、よりこまかく見るようになっています」
■ チームのメインボーカルであり、注目の新人俳優。もっとほかにほしい才能は、ありますか。
「ダンスの実力、かな。歌は子供のころから楽しくてやってきたものなのですが、ダンスは会社に入ってから習い始めたんです。EXOの振付は無理なくこなしていますが、クリス ブラウンや、うちのチームのカイみたいに、『本当に』うまく踊れる人って、いますよね。背が低くても、ステージを掌握できるほど、上手に踊れるようになりたい、という気持ちがあります」
■ディオ、そしてド ギョンスにとって、芸能活動に対する源とは何なのでしょう。
「『自分がやるべきこと』だと、思います。歌や演技をやらなかったら、他の仕事をしていたのかもしれない、それも分かりません。でも今のこれらの仕事には、言葉では表現できないけど、心にはっきり感じられる何かがあります。だから僕はストレスも、あまり感じません。つらいことがあっても、すぐに忘れてしまいます。これからも、そばにいるメンバーたちを気づかいながら楽しんで、やっていきたいです」
■今年、いちばん意義深い出来事は。
「演技をするようになったこと。ドラマの打ち上げで、ノ ヒギョン先生に、最後に挨拶をしたのですが、ずっとわからなかった「こみあげる」というものを経験しました。先生と僕は、この世界でいちばん、ガンウを知っていたふたりでしょう。先生のお顔を見て、「안녕히 계세요.」(※さようなら、あるいは、お元気でおすごしください の意)と言ったんですが、思わず涙が出てしまって。ひきつづき、新しいことを経験して、感じたことのないものを 感じてみたいです。それが、何であっても」
実力的に未熟だった、とディオは何度も話しているけれど、各界から絶賛され、賞を受けるに至ったのは その未熟を隠してしまうほどの魅力が作品中に現れていた、ということだろうな。これからもたくさんのことを感じて、歌も演技もダンスもどんどん追いもとめて、まことの花に なってください^^
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